ZETMAN

ZETMAN 2 (ヤングジャンプコミックス)

ZETMAN 2 (ヤングジャンプコミックス)

■ストーリー
主人公は二人、ジンと天城高雅。
ジンは高雅の父、祖父の会社、天城カンパニー(きっと神羅カンパニーみたいなもん…)にて作られた人造人間(プレイヤー)の中の最も完成形に近いもの。性格はすれてる感じで、昔ホームレスだった。黒髪。
高雅は大会社のお坊ちゃまだが何かと現状に満足できない感じ。ヒーロー者の正義感に憧れ、縛られている。銀髪。

<1〜5巻の流れ>
1.アマギカンパニーの元研究者でプレイヤー製造の一人者だった神崎と共にアマギから逃げてホームレス暮らしをしているジンは、人助けをして金銭を得ていた。小葉と出会い、左手の天使の輪を見せる。その後、ホームレスの集落をプレイヤーが襲い、神崎は帰らぬ人となる。ジンはその後明美に引き取られ生活する。
2.高雅の妹、小葉はジンに再会する。将来アマギを任されるであろうと期待されている高雅はヒーローに没頭している。兄を理解できない小葉。そこにマンション火災が発生、原因はプレイヤーだった。ジンと出会う高雅。火災に巻き込まれる家族を目の前にジンのとった行動が改めて高雅に正義の定義を突きつけ、ジンの助けた人を抱えて出てきたことから高雅はマスコミによってヒーローに祭り上げられる。プレイヤー相手に1次覚醒を果たしたジンは左手の輪でアマギに見つかる。さらに高雅の祖父によって2次覚醒を余儀なくされる。
3.明美がプレイヤー化し、さらにそのまま射殺されたことに激怒したジンは3次覚醒を迎え神崎の思惑通り完全な人として蘇った。一方高雅は自分の望まぬ形でヒーロー化した自分に歯がゆさを感じていた。そこにヒーローになる手伝いをするという老人が現れる。高雅はヒーローの素質を診断するテストと称して2択を迫られる。何度かテストをするもすべて選択肢を間違え少女たちを死に至らしめる結果となった。さらに大掛かりなテストとして高雅のファンの少女たちを集めた場所に連れて行かれる。
4.そこで行われたことはまたテスト、操られた少女に外に2人で逃げようといわれても全員助けるといった高雅はまた間違えたことにされ一人死亡したかのように見せられた。会場はパニックになりさらに部屋が変形する。廊下にハンマーマンが現れ殺戮が始まる。少女たちを後ろに庇い戦うヒーロー精神を貫く高雅。上手く出し抜き、ハンマーマンを倒したが少女たちの信用は落ち、さらに全員高雅の目の前で殺されてしまう。一部の少女たちは偽者の高雅と卑猥な行為をされる。その中で一人抵抗を続けた橋本茉柚は老人の片腕であった人物に人格が芽生えたことによって救われる。
5.老人は失意と絶望の高雅にアマギの全容を語る。老人は昔アマギのプレイヤーの研究者で研究の方向性を違えたために研究所に死んだ息子(一郎)と一緒に閉じ込められたのであった。そこで彼は息子をプレイヤーとして生き返らせ、その息子が今回の事件で少女たちや偽高雅を操ってテストを仕掛けていた。息子は人格が芽生え茉柚を助け、高雅の元に連れてくる。そこにアマギの幹部である人物が現れ、老人を撃ち高雅を殺害しようとする。高雅は先の戦いでボロボロであったが一郎に操られ幹部を倒し茉柚を連れて脱出する。さらに老人は一郎に操られ一郎に銃を向け、共に死んだのだった。


■感想
なっが…これ読んでくれる人がいたら嬉しくて泣くんですけど…(爆)
とりあえずジンの少年時代がもろ好みだったり(だからわざわざ2巻の表紙なんですけどね)、っていうか桂先生の絵が好みだったり、話の暗さとかツボだったりします。テンポは若干遅いんですが人間の心理を突っ込んでく話が好きなんだろうなぁ…単行本で一気に読んだ方が面白いかも。
大人に振り回される子供の葛藤といつかは覆すんじゃないかなという期待が混ざります。高雅の理想とジンの成長がいつか正義に結びついて決着がつくのかなと思ったりします。
見所はやっぱりジンの少年時代…じゃなくて正義ってなんだろうって話ですね。